いろんな雨が降る -雨にまつわる6曲-

 

出来ればPCで読んで頂きたいです。

 

 

雨、終わりませんね。

部屋にこもって眺めてる分には心地いいですが、

仕方なく外に出て濡れて帰ってくるのはどこか惨めです。

 

まだ続きそうな梅雨のうちに、ということで。。。

 

 

 


B.J.Thomas - Raindrops Keep Fallin' On My Head

 

すこし感傷的な雨。

 

 

 

 


Scott Walker - "It's Raining Today" from 1969's SCOTT 3

 

右から聞こえてくる弦楽の不協和音が、ところ構わず降り注ぐ雨を表している気がします。

まさに部屋にいながら窓の外の雨をぼんやり眺めている感じでしょうか。

 

 

 

 


The Beatles - Rain

 

ここでは比喩的に雨が歌われています。

 

Can you hear me, (聞こえるか
that when it rains and shines (雨が降ろうと晴れようと
It’s just a state of mind (結局は心の持ちようだよ

 

生きていくうえで何が起ころうとも気の持ち方次第、ということでしょうか。

 

ベース、ドラムともに名演として有名ですが、

雨の曲として聴くならば、リンゴスターのドラムは降り注ぐ大粒の雨のようです。

彼もこれが「自分のベストプレイだ!」と自画自賛しています。

 

 

 

 

 


CCR-Have You Ever Seen The Rain? Lyrics

 

ここでも雨は比喩表現として使われていて、

ベトナム戦争で使用された、「ナパーム弾」という無差別大量殺戮兵器であるをイメージしています。

 

I wanna know, have you ever seen the rain? (雨を見たことはあるか
Coming down on a sunny day (晴れた日にも落ちてくるやつだ

 

ナパーム弾は、雨粒のように青白く輝きながら落ちていったそうです。

 

 

 

 There's a calm before the storm (嵐の前には静けさがある

 


Ludwig Van Beethoven - Symphony No. 6, Op.68 - 4th & 5th Movement

 

ひとつ、激しい雨です。

雨というより嵐ですね。

 

そして嵐の後には晴れ晴れとした青空が戻るという、変わらない構図です。

 

 

 

 

 


武満徹  雨の樹  エルブトーナル・シュラークベルグ(perc アンサンブル)

 

現代音楽の世界では、雨などの自然の事象を表現することが

ある大きなテーマになっているようです。

武満徹さんの作り出す音には説得力があります。

 

 

 

 

 

でも、雨の音そのものが一番きれいだったりするので

世の中は面白いです。

 

 

 

 

 

 

 

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                    。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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偉大な曲とは何ぞや? -Rolling Stone's 500 greatest...-

 

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高校生の時、何か一つの事柄について自分なりに調べ、まとめて、発表するという課題がありました。

 

私が選んだ題材というのは、『ローリング・ストーン誌の選ぶオールタイム・グレイテスト・ソング500』を基に、どうすれば偉大な曲を作れるかを分析する、というもの。

 

www.rollingstone.com

 

ローリングストーン誌というのはアメリカの雑誌で、音楽・政治を主に扱っており、やたら音楽のランキングをやってます。

年間のベストアルバム、各アーティストのベストソング、さらにベストソングえばー、ベストアルバムえばー、ベストアーティストえばー、ベストボーカリストえばー...etc.

 

そしてぼくが題材に選んだ『ローリング・ストーンの選ぶ偉大な500曲』は、いろんな形で音楽に携わる人々にアンケートをとり、音楽史(主にロック・ポップス)に残る"偉大な"500曲を選定したもの。

偉大な(Greatest)って言い方がいかにもアメリカらしいですが。

 

ja.wikipedia.org

 

このリストを集計して、

①曲の長さの平均、②最も多く使われている調性、③最も多い歌詞の内容(9つほどに分類)、④最も多くタイトルに使われている単語、以上4つの観点からこのリストを分析しました。

 

(記憶が曖昧ですが、①と④に関しては全500曲、②と③は上位100曲に限りました。

 

紆余曲折の末、たどり着いた結論というのが

 

①曲の長さは2分40秒程度。

②調はハ長調(Cメジャー)。

③歌詞の内容は恋愛について。

④タイトルが『The I Love You』

 

この4点を守れば素晴らしい(偉大な)曲を作れる!

などという暴論でした(;´Д`)

 

真面目に取り組んでいたのか、ふざけてたのか、それさえもあまり覚えてないですが、、

 

でもまあこのランキングから新しく知る音楽もたくさんあったし、幅もかなり広がったと思うので、この出会いにはとても感謝しています。

気になった方は是非チェックしてみてください。

 

 

 


The Beatles - Strawberry Fields Forever

 

↑ 76位は個人的に不服。

 

 

 

 

(担当の先生にずっと、バンドのRolling Stonesのベスト500曲だと勘違いされていたことも、今となっては良い思い出。

 

 

 

 

 

愛すべき60s

 

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よそ見も出来ないような60sの音楽・MVを紹介しよう!

 

(上の写真は、レコーディングに専念するブライアンウィルソンの代わりに

 ビーチボーイズに参加していた頃のさだまさし)

 https://twitter.com/__tarawo/status/469416874564784129?s=20

 

 

 


Tiny Tim - Living In the Sunlight

 

歌は0:31あたりから。

 

ファルセットを駆使した歌唱とおぼろげなウクレレが

シュールにマッチしてます。

 

白目剥むいてますが、根は真面目な人だと思われます。

 

 

 


The Animals - It's My Life

 

歌は0:43あたりから。

 

壁から女性の顔が出ているという謎の演出です。

ノリノリの顔もいれば、じっと動かない顔も。

どういう意図があってこうしたのか、、

 

アニマルズは1963年にデビューした、ブルースやR&Bを基調としたロックバンド。

バンド名の由来は、ライブがあまりにもワイルドだったからだそう。

 

 

 


Freddie & The Dreamers - You Were Made For Me [Blue Peter 1964]

 

楽しそうで何よりです。

 

コミカルなパフォーマンスで、子供受けもよかったバンドです。

 

 

 


My Pal Foot Foot - The Shaggs

 

音楽だけですが、相当な破壊力があります。

 

今でこそ、誰でも自分の音楽を世界に発信できる時代になりましたが、

この時代に、この音楽をレコードとして売り出せたのはすごいことです。

彼女たちは姉妹なのですが、父親の一存でレコーディングを強行、

アルバムを完成させたのですから驚きです。

 

全くもってリズムという概念が見当たらないのが何よりの驚き。

これで良い!と思った彼女たちと父親の感性に脱帽です。

僕は割と好きです。

 

 

 

 

 

 

 自由奔放な60年代。

 何でもありの60年代。

 憎めない。。

 

 

 

「たま」という存在とアルバム『東京フルーツ』

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  • 「たま」について、

 

とりとめもなく書いていこうと思います。 

 

 

①  まず、「たま」をご存じでしょうか。

かつて『さよなら人類』で一世を風靡し、

お茶の間の人気者となった4人組です。

まだ私が生まれる前、1990年ごろの出来事でした。

それはそれは凄まじい現象だったと聞いてます。

 


たま さよなら人類

 

 

 

② わたしのたまとの出会いは、3年前のことでした。

その頃わたしはイギリスに留学中で、

外国にいながら、日本語の音楽に飢えていました。

Youtubeに突然、さよなら人類をおすすめされまして、

聴き始めてほんの数フレーズで気に入りました。

 

二酸化炭素を吐き出して

あの娘が呼吸をしているよ

 

興味を持つのには、これだけで十分でした。

呼吸することを、まどろっこしく二酸化炭素を吐き出すなんて言う、

ひねくれてるところが気に入りました。

 

でも実はこの曲、終戦後の日本を形容していて、

上の二行は高度経済成長下での大気汚染を描写しているとか、いないとか。。

 

 

 

③ その後何度も、たまは私を様々なベクトルで驚かせてくれました。

特にこれです ↓

 


たま らんちう

 

こんな面白いの今まで知らなかったなんて...恥ずかしい!

と思いました。

これこそ、日本のロックだと...

 

じめじめとした狂気と悲しさ・さびしさが

日本人というアイデンティティを体現する上では

古来からのひとつの大きなテーマであると思いました。

 

あるアメリカ人に布教しようとこの曲を聴かせたところ

Weird Band(変なバンド)と名付けられてしまいました。

でも嬉しかったです。

 

 

 

④ たまに対する最初のリアクションて、

笑いだと思うんです。

それが色物という対象への笑いであっても。

そこからアレンジの面白さや歌詞に心奪われるかどうかは

やっぱり好みの違いでしょうがないのかなって感じます。

でも世間で彼らが一発屋のように思われてるのは

残念です。

 

さよなら人類の覚えやすく楽しいメロディーと

ダサいとかカッコいいとかいうのを突き抜けたファッションと

「変」を気取ってるパフォーマンスが

わかりやすい形で人気に結び付いたようですが、

もう少し一般的に有名な曲があっても不思議じゃないです。

 

こんな情感たっぷりの曲もあります ↓

 


たま 満月小唄

 

今でも元メンバーのライブには

その頃からのファンの方々もたくさんいらっしゃってるようです。

 

 

 

⑤ たまで一番好きなところは、歌詞です。

 

・言葉がやさしいところとか。

・生きることについてあまり感情的になりすぎず、じっくり観察しているところとか。

・何について歌ってるのかよくわからないのに、納得させちゃうところとか。

 

歌から抜き出して、詩を丸裸にしても成立すること、そして新たな発見があること。

これは稀有な存在だと思うのです。

 

 

 

⑥ それから、たまの楽曲では

リコーダーや鍵盤ハーモニカなど、小学校で習うような懐かしい楽器や

桶や空き缶など、およそ子供が遊びで叩くような道具が用いられています。

 

使いどころに困りそうな、一見弱い楽器を

これほどまで魅力的に聴かせられる演奏の巧さとセンスの良さには

恐れ入ります。

 

 

 

 

  • 『東京フルーツ』 

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たま、メジャーデビュー後10枚目のアルバムです。とにかく大好きな曲が詰まっています。

※2000年の作品ですが、この時には3人組(3たま)になっていました。

 

このアルバムになると、初期に比べて

「ぼく」と同じくらい「きみ」の存在が大きくなってる気がします。

 

 『安心』


安心 たま

 

らんちうの作者、知久さんの曲です。 

 

ぼくの未来は 火葬場の灰

大きな生ごみ 海の漂流物

きみの未来も おんなじさ

ぼくら仲良く 死んでくのさ

今日はけんかを してしまった

楽しいけんかの 思い出

 

本当のことを言ってる感じです。

ある人に「きみが作りたいのって、つまりこういうのでしょ?」

そう言われて納得しました。(安心はしませんでしたが。)

 

 

 

 『ハダシの足音』


たま ハダシの足音

 

たまのメンバーはそれぞれが曲を書き

それぞれが自分で歌います。

シンガーソングライター×4(または3)という感じです。

これもかなり珍しいですよね。

 

この曲はベース担当の滝本晃司さんの作品です。

この演奏ではピアノ弾いてます。 

 

天体望遠鏡で見る 計算機の数字を

一日中眠い目で 読み続けている

  

2番のサビの歌詞です。

ロマンチックで素敵なメロディーにのせて何を歌っているのかと思えば、

こんな歌詞です。

 

 

 

 

 『「夏です」と1回言った』


「夏です」と1回言った

 

これも滝本さんの曲です。

何度か滝本さんのライブに足を運んだことがあるのですが

若干、高音には苦労しているご様子でした。

ライブ終わりに「今日はけっこう声出てたね」と他のお客さんたちが話していたのにはびっくりしましたが、、

それでも、人を惹きつけ続ける魅力があることは確かです。

 

4分49秒から連打されるタンバリンが好きです。

 

曲の終盤になると「ラララ~」を多用する人なのですが、

いずれも説得力のあるラララです。この曲も然り。

 

 

 

 

 

ご紹介した中で、どれか引っかかる曲はあったでしょうか?

 

アルバムには他にも、たまで唯一メタルっぽい曲が収録されてます。

東京フルーツ、是非フルで聴いてくださいな。

 

東京フルーツ

東京フルーツ

  • アーティスト:たま
  • 発売日: 2000/02/25
  • メディア: CD
 

 

 

高低差のある音楽

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好きな音楽を高低差で紹介しよう!

 

 

 

<かなり低い>

 オランダぐらい。


Morphine - The Night

 

ドラム、ベース、バリトンサックスに、渋いバスのボーカル。

こだわりぬいた低音は、海面よりも低く響いてくるよう。

”Low Rock”などとも呼ばれているそうです。

 

 

 

 

<低い>

東尋坊ぐらい。(約25メートル)


ワンピース 滝本晃司

 

ちょっとだけ上へ登りましたが、

まだまだ海から波の音が聞こえます。 

低いです。

 

かつて一世を風靡したバンド「たま」のメンバーの曲です。

夏の夜に夢を見ているような、気だるいメロディー。。

 

 

 

 

<割と低い>

東京タワーぐらい。(333メートル)


The Beatles - Lady Madonna

 

ロックは低く、ポップは比較的高くなる印象ですが、

これはその中間ほどでしょうか。

 

 

 

 

<割と高い>

高尾山ぐらい。(599メートル)


Lamp 「さち子」【Official Music Video】

 

(ツインボーカルなのでこのくらいでしょうか?

 

だいぶ高くなりましたね。

でもまだまだ上があります。

 

 

 

 

  

 <高い>

富士山。(3776メートル)


Maria Muldaur - Midnight At The Oasis

 

微笑みながら歌っているような声、

跳ねるようで着実に進んでいくギター。

 

かなり高いところまで来ました。

もう雲のほかには、空までさえぎるものがありません。 

 

 

 

 

<かなり高い>

キリマンジャロ。(5895メートル)  そんぐらいジャロ?


Kate Bush - Wuthering Heights - Official Music Video - Version 1

 

高さで言えば、あるひとつの到達点でしょうか。。

素晴らしい眺めです。

 

ほんとはベースレスで、リズムも希薄で、

もっとふわふわしたのを探してたんですが、見つからず...

 

でもこの曲の持つ、独特な、浮遊感に近いものは

皆さんもきっと感じて頂けると思います。

 

 

 

 

 

 

楽曲にはそれぞれの高さがあるので、

いろいろな音楽を登ったり下りたりしてみてはいかがでしょうか。 

 

 

Ivan Lins『Somos Todos Iguais Nesta Noite』

 

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原産国:ブラジル
生産者:Ivan Linsさん
製造年:1977年
 
 
聴いてほしいアルバムです。
 
 
 

1. Quadras De Roda: O Passarinho Cantou~Marinheiro~Meu Amor Nao Sabia~Agua


Ivan Lins - Quadras de Roda

 

ボーカルが明るく、微笑みながら歌っているような印象を受ける。

この曲、5つの短い曲が連なって出来ているらしい。

でもどうしても4つしかわからない。。

①0:00~ ②0:48~ ③1:27~ ④2:37~

 

③と④の間、2:14~2:24が別の曲なのかな。

わからん。。

 

でもとにかく楽しい曲。

 

 

2. Um Fado


Ivan Lins - Um Fado - Somos Todos Iguais Nesta Noite

 

マンドリンが美しい。

 

 

3. Dinorah, Dinorah


Ivan Lins - Dinorah, Dinorah - 1977 [Brazil]

 

こういう不可解で完璧な感じはすごく好き。

1:25~女性のコーラスが加わって一層おどろおどろしい雰囲気。 

「あー、ジノラーやっちゃったよ、ジノラー」ってはやし立ててるみたいな?(適当)

 


Dinorah Dinorah - Elis Regina

 

Elis Reginaという同じくブラジルの女性歌手のカバーも

また違った角度でかっこいい。

こちらは「ジノラー、まったくしょうがないねえ」ってあきれてるみたいな?(適当)

 

 

4. Aparecida


"Aparecida" - Ivan Lins

 

 

5. Velho Sermao


Ivan Lins - Velho Sermão

 

こういうパーカッションの使い方出来るのってブラジル人ならではと思う。

アコーディオンの素早い、パーカッシブなフレーズも。

 

 

6. Choro Das Aguas


Ivan Lins - Choro Das Aguas

 

サビでは特に歌詞はなく、レレレ~やラララ~で済ましている。

このような時、主に3つの可能性が考えられる。

 

1.上手く言葉をはめられなかった。

2.むやみに歌詞をつけるより、メロディーのみで勝負したい。

3.歌詞が思いつかなかった。

 

この曲では2ではないかと。

メロディーに、言葉なしに時間を満たすだけの自信があったのだと思う。

言葉を必要としない存在感。

複雑で美しいコードが大きく包み込む。

 

ボーカルと並走するオーボエも素敵。

 

 

7. Somos Todos Iguais Nesta Noite (E O Circo De Novo)


Ivan Lins - Somos Todos Iguais Nesta Noite

 

冒頭からアコーディオンがセンチメンタル。

それに続くのは、明るく、皆が楽し気に踊っているような音楽。

 

「哀愁」と「高揚感」は対比ではなく、どこか通じるものがある。

 

雄叫びをあげるオーボエ、熱量でリズムをとるベースとピアノ。

 

 

8. Maos De Afeto 


Ivan Lins - Mãos de afeto

 

 

9. Dona Palmeira


Ivan Lins - Dona Palmeira (1977)

 

どことなく2作前のアルバムに収録の『Essa Mare』という曲に似ている。

 


Essa Mare - Ivan Lins

 

クオリティはこちらに軍配をあげたい。

 

 

10. Ituverava


Ituverava - Ivan Lins e Vitor Martins

 

すごく平和的。

でもコードはやっぱり複雑で個性的。偏屈。

 

メロディやアレンジだけじゃなくて、

コードや歌詞でもオリジナリティを出すことは難しいように感じる。

 

 

11. Qualquer Dia


Ivan Lins - Qualquer Dia

 

すごく美しいメロディ達なのに、一度流れたらその後二度と立ち返ることなく終わっていく。

その潔さが良いんです。

自分だったらもう1回は聴かせたいと欲張ってしまいそう。

 

ひっそり雰囲気を盛り上げているオルガンに気づくと嬉しい。

 

最後は不気味なコードで幕を閉じる。

 

 

 
..なんか、自然と食欲が満たされるような気がして
ほとんど毎日のように聴いてしまっています。
 
ジャケットが黄色なのが良いのかも。
 
※ポルトガル語は全く分かりません。歌詞は素晴らしいみたいです。
 
 
 
 
 

 

今宵楽しく

今宵楽しく

 

 

 
 

山崎ハコ『流れ酔い唄』

 

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歌声に涙することはなかった。

初めて心の奥底から震わされた。

 

“山崎ハコ”

 

日本が失いかけている歌心を、すごく純粋な形で持っている。

 

このアルバムは大切に聴いている。年に2、3回程度。

以前留学していた頃(乾いていた頃)彼女の曲を聴き

心濡らしていた。

 

 

山崎ハコの声だけでなく、

ミュージシャン達の演奏も際立っていて

『青信号』など、熱いロックである。

 

ボーナストラックには、タイトル曲のシングルバージョンと

『檜原ふるさと』という曲が収録されている。

明るくて優しい、この曲で終わるのがいい。

 

一番好きなのが、7曲目の『今日からは』。

 

 

日本人だからこその悲しさと、希望。

湿った悲しさと、突拍子のない希望。

 

この歌声に耳を傾ける時、ぼくはひたすら自分の表情を気にするしかない。

他の物事など手に着かず、

なるべく自分が阿保な表情にならないよう注意するばかり。

 

昭和だとか平成だとか

男性歌手だとか女性歌手だとか

ポップだとかロックだとか

そういうのがどうでもなくなるような

存在感のあるアルバムだ。

 

 

しかしこの時まだ二十歳そこそことは…

 


山崎ハコ~流れ酔い唄

 

誰でも弱い嘘つき

責めることなどできゃせん

 

 


今日からは / 山崎ハコ

 

 

 

 

 

流れ酔い唄

流れ酔い唄

  • アーティスト:山崎ハコ
  • 発売日: 2014/04/16
  • メディア: CD