引き続き青森の旅行について書きます。
さて、今回青森へ行ったそもそもの目的ですが、これは旅行ではなく、、
『蔵の見学』でした。正確に言うと、
『青森から持ってきて新たに住む予定の蔵の下見』って感じです。
唐突なお話ですが、焦らずに読んで頂きたい、、
家族の間で、突然蔵に移り住むという計画が出てきたのが半年ほど前だったろうか。
100年以上前に作られたという蔵の写真を母が見せてきた。計画の内容を聞くに、どうやら本気だと伺い知ることが出来た。
なんだか面白そうだなと思ったけれど、やる事はたくさんあるわけで。。
今住んでいるところ売り払って、蔵をお迎えする土地を新たに探して、蔵はそのまま持って来れないので解体する必要があって、そしてそれぞれにかかるお金を工面して、、、
まあそれはさておき、一度どのような様子でその蔵は佇んでおられるのか見ておかなければという話になり、今回はるばる青森まで向かったわけなのだ。
壁は漆喰、柱や床、屋根には青森ヒバという木が使われていました。
建てられて百年以上経った今でも確かに木の香りがしており、カンナで削ればたちまち命を吹き返すように香りが飛び出すらしいのです。
こんなに良い木は、今はなかなかないでしょう。
そして、扉が非常に豪華。黒く塗られた上に漆喰で装飾されていて、とてもきれいでした。
しかし一体何百キロ、何トンあるのか、というぐらい重いらしく、とてもじゃないけど持ってこれそうにない。。
蔵には様々な物が眠っておりました。どれほどの価値があるのかはさておき。
暗い蔵の中を懐中電灯で照らして探索するのは楽しいものです。
蔵の中ではありませんが、併設の家には、切り株で作られたこんな豪快な囲炉裏も。
この蔵は今年中の解体が決まっていたもので、古民家や歴史ある建物を守っている協会のカタログに載っていました。
歴史あるものは、時に全く衰えを感じさせない風貌をしています。けれども意外と簡単に見過ごされて、見放されてしまうのです。
再利用するニーズは、きっとどこかにあると思います。知られていないだけで。
蔵に関して言えば、そのまま物置きとして使ってもいいし、アトリエやスタジオとして活用してもいいし、やっぱり住んでみてもいいし。
古民家カフェならぬ、蔵カフェもありかもしれませんね。
帰りに立ち寄った湿原(湖?)。
続く。